Higher Intelligence Agency (HIA)は、90年代初頭、バーミンガムにあったライブエレクトロニックミュージッククラブ、Oscillateの最盛期にBobby Birdによってプロジェクトをスタート。彼はレジデントDJとテクニカルディレクターを兼任していた。Oscillateでは、HIAと他の新興アーティストたちが没入感のある環境、特注のサウンドシステム、それらに共感するオーディエンスのためにライブパフォーマンスを行っていた。
HIA、Autechre、Biosphere、Orbitalなどのアーティストが初期のライブパフォーマンスを行い、その一部をBirdがDATに録音、Oscillate Sound Archiveにて視聴することができる。https://www.oscillate.club/
1993年にデビューLP『Colourform』を発表して以降は、Biosphere、Deep Space Network、Pete Namlookとのコラボレーション・アルバムもリリース。2000年以降はHIAのライブ・コンサートの開催やHIAのリミックス、コンピレーション用のトラックを制作し続ける一方で、Birdはホームシアター用の5.1ch DVDをリリースするModulate AV Collectiveのメンバーとしても活動していた。
また、MAXとの共同作業も開始し、フェスティバルやギャラリーでのマルチスピーカーインスタレーション/パフォーマンスのための空間音響を開発、2016年にはWatt’s Orbitプロジェクトを開始し、250年前のビームエンジンを詳細に録音して、オクトフォニックサウンドシステムによるマルチ空間ライブパフォーマンスのための作曲に展開した。
2020年には、HIAのシグネチャーサウンドを表現した新作EP「Discatron」を発表。2022年、Watt’s Orbitのライブパフォーマンスを数回行った後、ステレオバージョンがアルバム『Song Of The Machine』としてリリース。
同年、HIAは通常のライブパフォーマンスに戻り、Glastonbury、Glastonbury、Ozora、Houghton、Positive Education Festivalに出演、2023年4月にはオーストラリアツアーを敢行している。